楽天銀行のカードローン「スーパーローン」(以下:楽天銀行カードローン)は、最大限度額800万円で、金利も低めなのでおまとめローンとして利用したいと考える人もいるのではないでしょうか?
楽天銀行カードローンは、審査によって契約できる限度額が決まり、その金額に応じて適用される金利も決定されます。
楽天銀行カードローンの限度額と金利
利用限度額 | 金利 |
---|---|
800万円 | 年1.9%〜年4.5% |
600万円以上800万円未満 | 年3.0%〜年7.8% |
500万円以上600万円未満 | 年4.5%〜年7.8% |
350万円以上500万円未満 | 年4.9%〜年8.9% |
300万円以上350万円未満 | 年6.9%〜年12.5% |
200万円以上300万円未満 | 年6.9%〜年14.5% |
100万円以上200万円未満 | 年9.6%〜年14.5% |
100万円未満 | 年14.5% |
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もし利用限度額が800万円なら金利は年1.9%〜年4.5%の間で決定されるため、借り換える前よりも低い金利で借りることができる可能性が高いです。
ただカードローンで高額融資を受けるためには十分な返済能力があることを申込内容、収入証明書、信用情報に基づく審査で証明する必要があります。
そのため、100万円を超えるような金額を借りることは簡単ではありません。
また、楽天銀行カードローンはおまとめ目的では利用しにくい理由もあります。
この記事では楽天銀行カードローンはおまとめローンとしてはどうなのか、おまとめに使うことがバレると審査に落ちてしまうのか、消費者金融のおまとめローンとの違いについて説明をしていきます。
目次
楽天銀行カードローンはおまとめローンとしては利用できない?
まず、複数の借り入れを一本化する3つの方法を確認しましょう。
【借金を一本化する方法】
- (貸金業法に基づく)貸金業者のおまとめローン
- 銀行のおまとめ専用ローン(フリーローン)
- 銀行カードローンのおまとめ利用
1と2については複数の借り入れを一つにまとめるための商品ですが、楽天銀行カードローンは3に該当します。
つまり、商品そのものがおまとめ専用というわけではなく、あくまでもカードローンで借りたお金を他社への返済のために使うだけということです。
また、公式サイトを見ても「おまとめ利用可能」といった記載はないので、他社返済への利用が歓迎されているわけではありません。
楽天銀行カードローンの資金使途は原則自由
楽天銀行カードローンの商品概要説明書の資金使途の項目には「原則自由(事業性資金にはご利用できません)」と記載されています。
原則自由ということは、おまとめローンとして利用することもできるということです。
もちろん、低金利な銀行カードローンなので、一社に対しての借り換えとしても十分に役立つでしょう。
ただし、事業性資金の融資は通常とは別の書類を確認する必要があったり、返済目処が立ちにくかったりします。
そのため、ほとんどのカードローンではビジネス目的での利用は認めていないことが多いのです。
事業性資金を借りるのであれば専用のビジネスローンを利用しましょう。
楽天銀行カードローンの契約時には資金使途は聞かれる?
楽天銀行カードローンの申込手続きを進める中で、利用目的について回答しないといけません。
利用目的の回答はチェックボックス方式になっており、以下のような選択肢があります。
【楽天銀行カードローン利用目的の選択肢】
- 趣味、娯楽、旅行
- 教育資金、自己啓発
- 住宅資金、リフォーム
- 借換
- 入会特典
- 物品購入費用
- 引越し費用
- 予定なし
- その他
利用目的の中に「借換」があるので、おまとめローンとして使いたい場合にはこれを選択してください。
また、「借換」を選択すると他社借入の入力が必須になります。
おまとめを予定している借入先を入力していきましょう。
利用目的の裏どりがされることはありませんが、契約時の予定で構いませんので正直に回答してください。
資金使途が原則自由でも審査に落ちやすいお金の使い道がある
資金使途が原則自由とされているカードローンでも、あまり推奨できないお金の使い道というものがあります。
融資の可否は申込内容などをもとに総合的に審査されるため、お金の使い道によってはそれが原因で審査落ちということもあり得るのです。
ほとんどのカードローンでは事業性資金を利用目的として禁止していますが、そのように明記されていない場合でも審査に影響するケースがあります。
ギャンブルや投資、投機目的のお金
まず、競馬やパチンコなどのギャンブルであったり、株やFXなどへの投資、投機であったりが目的だと融資を受けるのは難しいです。
楽天銀行カードローンの利用目的では「その他」が該当しますが、そこにギャンブルや投資と入力すると審査には通過できないでしょう。
継続的に生活資金を補填するためのお金
利用目的には「生活費」という項目はありませんが、「物品購入費用」などが比較的近いでしょう。
例えば、欲しい腕時計、バックがあって買いたいという場合には大きな問題はありませんが、家賃や生活費などが毎月足りずにその補填をカードローンでしたいという方は審査に通過するのは困難です。
継続的にお金に困っているとなると、融資をしてもしっかりと返済されない可能性が高いと金融機関には判断されてしまいます。
色々な支払いが重なり一時的にお金がないというケースなら良いでしょうが、継続的にお金を借りる場合には節約など別の解決策を検討してください。
他社への返済・借り換え
ギャンブル・投資、生活費の補填と同じように他社への返済に借りたお金を使う場合には審査で不利になることがあります。
とくにおまとめローンのように何社からもお金を借りているケースでは、複数社に分散していた貸し倒れの可能性を一社で引き受けることになるため、おまとめ目的でカードローン利用することは金融機関のリスクが大きいのです。
楽天銀行カードローンを一社の借り換えではなく、複数社からの借り入れをまとめるのに利用したいという場合には審査に通るのは簡単ではないでしょう。
楽天銀行の不動産担保ローンなら「おまとめ」利用に最適
実は楽天銀行には不動産担保型のローンもあり、それならばおまとめローンとして利用することも十分現実的です。
公式ホームページにも「おまとめ」の記載があるので、土地や建物などの不動産を持っているなら検討の価値があるでしょう。
また、連帯保証人になってもらうことができれば家族所有の不動産を担保として利用することも可能です。
楽天銀行の不動産担保ローンで一本化する方法は、記事の冒頭で説明した②銀行のおまとめ専用ローン(フリーローン)に該当します。
厳密にはおまとめ専用ではないため、別の目的であっても審査に通過すれば借り入れが可能です。
基本的な貸付条件は次の通りです。
楽天銀行 不動産担保ローン
固定金利(5年ごとに見直し) | 年2.89%〜年9.49%(2019年5月契約の場合) |
---|---|
借入可能な金額 | 100万円以上1億円未満(10万円単位) |
借入期間 | 以下のうち、短い方が適用 ・1年以上25年以内(1ヶ月単位) ・完済時の年齢が80歳となるまでの期間 |
利用条件 | ・借入時の年齢が20歳以上70歳未満 ・完済時の年齢が80歳未満 ・日本国籍をお持ちの方(もしくは永住許可を受けている外国人の方) ・安定した継続収入がある方 ・株式会社セゾンファンデックスの保証を受けらえれる方 |
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担保を利用するということもあり、楽天銀行カードローンよりも低い金利設定です。
ただ、担保を評価するには時間がかかるため、実際に融資を受けるまでには長いと1ヶ月程度を要することもあります。
事前審査に関しては最短翌営業日に結果の回答がありますが、その後、担保の評価、正式な契約、登記を進めていくことになり日数がかかるのです。
通常の銀行カードローン以上に融資までに時間がかかるので、できるだけ早くおまとめしたいという方には向いていません。
加えて、フリーローンなので借り入れには見積書、請求書などの必要な金額が分かる書類が必要です。
借り換え、おまとめ利用だと他社借入金額が分かる書類の提出を求められるでしょう。
おまとめローンとして契約するなら、融資されたお金はしっかりと他社返済のためだけに利用してください。
消費者金融と銀行でおまとめする違いとは?
最後に楽天銀行などの銀行カードローンでおまとめする方法、銀行のフリーローンでおまとめする方法、消費者金融などの貸金業者でおまとめする方法の違いについて説明していきます。
商品ごとに貸付条件や利用方法は違いますが、消費者金融と銀行のおまとめローンでは次のような傾向の違いがあるのです。
消費者金融と銀行でおまとめする違い
消費者金融 おまとめローン | 銀行おまとめローン (フリーローン) | 銀行カードローン | |
---|---|---|---|
金利 (実質年率) | 高め | 低め | 低め |
限度額 | 500万円〜800万円 | 1,000万円以上もあり | 担保ありだとより高額 1,000万円以上もあり |
審査基準 | 普通 | 厳しめ | 厳しめ |
融資スピード | 早い | 遅い | 遅め |
見出し | 不可 | 不可 | 可能 |
総量規制 | 可能(例外) | 可能(対象外) | 可能(対象外) |
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※ 貸金業法上の総量規制では年収の1/3超の借り入れを禁止しています。
銀行には総量規制は適用されず、消費者金融のおまとめローンは例外という扱いになります。
ただし、銀行カードローンも各行の自主規制によって、年収の3分の1超を借りるのは難しいというの現状です。
金利や審査基準などの傾向は、通常のカードローンと大きな違いはありません。
おまとめローンでも消費者金融よりも銀行の方が審査基準が厳しい分、低金利で借りられる可能性があります。
ただ、おまとめローンを検討している方の多くは滞納しそうでできるだけ早く返済の負担を軽減したいという人が多いと思います。
そんな方には消費者金融のおまとめローンの利用がおすすめです。
消費者金融は貸金業法に基づくおまとめローンだから安心
消費者金融、クレジットカード会社が扱うおまとめローンは貸金業法という法律に基づく商品です。
通常は消費者金融などの貸金業者が行う融資は貸金業法における総量規制の対象となるため、年収の3分の1を超えて貸し付けることはできません。
しかし、段階的に債務を減少させていくこと、利用者にとって有利になる借り換えであることなどの条件を満たした場合には総量規制の例外として扱われるため、年収の3分の1超でも借りられるのです。
銀行の場合には銀行法が適用されるため総量規制の対象外ではあります。
ですが、銀行のおまとめローンは法律によって厳密に借換条件などが規定されているわけではありません。
借金を減らすことが目的なら、貸金業法に基づく消費者金融のおまとめローンを利用することをおすすめします。
消費者金融は返済専用ローンで追加借入の心配はなし
楽天銀行カードローンなどだとおまとめ目的で利用したとしても、限度額に空きがあれば追加で借り入れをすることができます。
おまとめローンを利用する方は借りグセがついてしまっているという人も多く、金利が下がったとしても追加融資ができてしまうのはあまり良くありません。
消費者金融のおまとめローンは追加で借り入れができない返済専用ローンです。
また、契約後に金融機関へ申込者名義で直接返済をするというケースもあり、確実に完済したいという場合にはとても有効でしょう。
楽天銀行カードローンではおまとめできない可能性も!消費者金融の返済専用ローンがおすすめ
楽天銀行カードローンは事業性資金を除いては資金使途が原則自由とされているため、おまとめローンとして利用できないわけではありません。
利用目的で「借換」を選択することができるため、審査に通過さえすれば借り換え、おまとめで利用しても問題ないです。
しかし、複数者からの借り入れを一本化するという使い方は金融機関が敬遠するため、「おまとめ利用可」という記載がない通常のカードローンでは難しい使い道なのです。
そのため、おまとめローンを組みたいなら、消費者金融やクレジットカード会社の貸金業法に基づくおまとめローンを利用した方が良いでしょう。
銀行の審査よりも厳しくはありませんし、審査結果の回答、融資までが早いため、できるだけすぐに借り換えたいというニーズにも対応できます。
消費者金融のおまとめローンでは毎月の返済負担を軽減し、返済日の管理も楽にしてくれます。
支払回数が伸びるなど返済スケジュールによっては支払う利息が増えてしまう可能性もあるので、余裕が出てきたら多めに返済をしていき早期完済ができるように工夫すると良いでしょう。
通常のカードローンとは契約の流れが異なることが多いので、しっかりと確認した上で消費者金融のおまとめローンを利用してください。
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大手消費者金融でおまとめするならこの3社
アイフルのおまとめMAX、かりかえMAX
まずアイフルには使用歴に合わせて2種類のおまとめローンが利用可能です。
その1つは「おまとめMAX」と呼ばれるもので、アイフル利用歴がある方のみ利用可能なおまとめローンです。
一方で新規の方が利用出来るおまとめローンは、「かりかえMAX」と呼ばれています。
またプロミス、アコムのおまとめローンと比較して、大きく違うのがショッピングのリボ払いも対象になります。
消費者金融または信販会社からの借入れ、そしてクレジットカードのキャッシング、ショッピングリボが適応範囲となるので、クレジットカードのリボ払いで苦しんでいる方にもおすすめです。
人気指数 | |
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申し込み資格 | 満20歳以上の定期的な収入と返済能力があり、審査通過基準を満たす方 |
限度額 | 1万円~800万円まで |
金利 | 年3.0%~17.5% |
返済方式 | 元利定額返済方式 |
返済期日 | 毎月払い |
アコムの借換え専用ローン
金利は年7.7%~18.0%とプロミスと比較すると最低金利が少し高いです。アコムのおまとめローンは20歳以上と記載されており、上限年齢が設定されていませんが、他のおまとめローンと同様に65歳前後までと判断していいでしょう。
人気指数 | |
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申し込み資格 | 20歳以上の安定した収入と返済能力があり、審査基準を満たす方 |
限度額 | 1万円~300万円まで |
金利 | 年7.7%~18.0% |
返済方式 | 元利均等返済方式 |
返済期日 | 毎月払い |