複数の借入を同時に抱えることになった人が一番わずらわしさを感じるのが、商品によって条件がぜんぜん違ってくるということではないでしょうか。
返済日に返済方法、金利・・・それぞれローンによってバラバラです。
返済日前にそれぞれをひとつひとつ把握して、きっちりと返済していくのは、契約を交わした以上は必要なことではあるものの、なかなか面倒に感じるものです。
そうした結果、人間だれでもやりがちな「忘れていた」「勘違いしていた」といううっかりが発生し、返済日にお金が用意できない、返済が遅れてしまった…という失敗へと繋がっていくことになるのです。
そういった事態をどうにかするためには、キッチリとスケジュール管理を行っていく…のももちろん手立てのひとつですが、おまとめローンへ借り換えて一本化するという方法がとれるのなら、それが一番おすすめです。
一本化されると月に一度、ひとつの決まった金利で計算された返済額を返済していけば良いというシンプルな形に収めることができるので、家計管理、収支計算もずいぶんと楽になります。
いろんなところからおまとめローンは販売されていますが、ここからはその中のひとつ、アコムのおまとめローンについてご紹介していきます。
ぜひ、自分に適した商品かどうかの判断のご参考にしてみてください。
目次
アコムのおまとめローンはどんな商品?実際の利用までの流れとは?
アコムのおまとめローンは借り換え専用の商品として販売されており、借り換え以外の用途で利用することはできません。
借入限度額は300万円までお金を借りる事ができますので、自身の借入残額をトータルしてこの金額内に収まるかどうか、一番初めに確認が必要です。
利用条件
利用条件は20歳以上の安定収入がある人とされていますので、正社員でなくとも有職者であればパートやアルバイトでも申込は可能です。
金利は7.7%から最大18.0%に設定されています。
借入希望額が高くなるほど金利は低くなりますが、その分審査も厳しくなります。
最大18.0%という金利はおまとめローン全体の中でもやや高めの数字ですので、この金利が適用された場合、現在の借入条件下での返済総額を上回らないかはきちんとシミュレートしておきましょう。
返済総額を減らすというのがおまとめローンの第一目的ではなくとも、返済額をわざわざ増やすという選択はよほど事情がない限りはもったいないだけです。
申込方法
おまとめローンの場合、申込方法はネット申込み後に電話で希望を伝えなければなりません。
フリーコールですので通話料の負担は不要です。
その後店舗や無人契約機に赴いて自身で契約を行う、という流れになっています。
契約の際には、運転免許証などの本人確認書類と、収入証明書が必要です。
近隣に寄れる店舗がないという場合などは郵送でも契約手続きは可能ですが、時間が余分に掛かってしまうことと、利用条件に「アコムを含めた一本化はできない」という制約も加わりますので注意が必要です。
店舗、契約機での手続きであれば、最短で即日融資も可能です。
融資はどういう形で?
契約が成立したのちは融資が行われますが、おまとめローンの場合は融資はアコムから元の借入先へ借入残高を精算するという形がとられるため、利用者側が手にする金銭はありません。
融資後、契約にのっとって月に一度返済を行っていくというのが、唯一の利用者の義務となります。
返済方法は選べるの?
返済は3つの方法から選べます。
まずアコムのATMで返済していく方法、そしてコンビニ等提携ATMでの返済、もうひとつが口座振替での自動引き落としです。
- アコムのATMでの返済だと手数料無料で利用できます。
- 口座振替の手続きには約一月ほど掛かりますが、契約以降は口座残高にさえ気をつけておけば良く、手間は省けます。
- ATMへ行く時間がなかなか取れない、忘れそう、という場合には口座振替で契約したほうが良いでしょう。
普通のカードローンとはここが違う!要注意な点をピックアップ
おまとめローンと通常のカードローンの違いはいくつかありますが、大きな点は「おまとめローン」は総量規制の例外規定になるというところです。
消費者金融の通常のカードローンは貸金業法における総量規制の対象となるため、年収の3分の1以上を借りることはできません。
ただこの総量規制には例外事項がいくつか設けられており、そのひとつに「利用者側に一方的に有利な借換えの場合には規制の例外とする」という規定があります。
おまとめローンはこの例外に該当するローンであるため、消費者金融であっても収入の影響を受けずに借り入れることが理論的には可能です。
とはいっても、もちろん借入側は返済が可能かどうかを収入の面からも判断しますので、いくらでも借りられるという意味ではありません。
ネットでの申し込みでは完結しない
次に違う点としては、ネット経由のみでの申し込みができないというのも最近のローン系の商品では不便に感じる方もおられるかもしれません。
おまとめローンはその性格上、借入希望額が高額になることもままあることから、直接の電話でのやりとりを介して、よりしっかりとした審査が必要とされているというのも理由のうちでしょう。
アコムに限った話ではなく、一般的におまとめローンは通常のローンに比べて審査は厳しい傾向にある、というのは常識的な見解となっています。
その状況を鑑みると、申込の際には自身に返済能力がきちんと備わっているかシミュレーションを自分でしっかり行って、事前の準備としておきたいところです。
アコムのおまとめローンに向いている人・向いていない人
これまでの内容をもとに、最後にアコムのおまとめローンに向いているかどうかを簡潔にまとめていきます。
向いている人
申込手続きや返済方法から考えると、店舗や無人契約機が自分の利用しやすい場所にあるほうが契約しやすいのは確かです。
また、借入希望額により金利が大きく変わるため、まとめた際の借入残高がおおよそ100万円以上であれば下限金利の年8.0%に近い数字が適用されるので、大きい額のほうが契約するメリットが高くなります。
そして、基本的な点に立ち返りになりますが、しっかりと審査条件を満たしているのが第一です。
安定収入があり、数年内に延滞などの問題を起こしたこともなく、収入以上の多大すぎる借入残高でないか、などの資格が認められれば、向いている=契約可能な人物だと判断されるでしょう。
向いていない人
先に述べたことの真逆…といえば簡単ですが、店舗や自動契約機(むじんくん)が近くになく、また郵送手続きにかける時間もあまり取りたくない・取れないというケースにはこのおまとめローンはあまり向いてはいません。
そして上限金利に近い利率が適用される可能性が高い場合には、金利差により返済総額が現状よりも上回る可能性を持っています。
そのデメリットは契約後に発覚しても取り返しがつきませんので、その損を避けたいのであれば、必ず事前にホームページなどで計算して確認しておかなくてはいけません。
最後に繰り返しになりますが、おまとめローンは通常のローンよりも借入側にとってリスクの高い商品とされているために審査はけして甘くありません。
ですので、既に延滞している、まとめたところで返済していける見込みが実のところあまりない、といった事情の場合には、借換えではなく債務整理の方向で考えていったほうが現状を打開するのには向いているかもしれません。
そういったときには弁護士事務所や市役所の相談窓口などでプロのアドバイスをまず受けて、おまとめローンで乗り切るか、あるいは債務整理に踏み切るかを判断することから始めることをおすすめします。
アコムの借換え専用ローンはネット申込み後に必ずおまとめ希望を伝えること!
金利は年7.7%~18%とプロミスと比較すると最低金利が少し高いです。アコムのおまとめローンは20歳以上と記載されており、上限年齢が設定されていませんが、他のおまとめローンと同様に65歳前後までと判断していいでしょう。
人気指数 | |
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申し込み資格 | 20歳以上の安定した収入と返済能力があり、審査基準を満たす方 |
限度額 | 1万円~300万円まで |
金利 | 年7.7%~18.0% |
返済方式 | 元利均等返済方式 |
返済期日 | 毎月払い |
その他の大手消費者金融でもおまとめローンの扱いがあります
おまとめで毎月の返済日が1回になるから、返済日・返済金額も管理が容易に!
貸金業者からの複数ローンを借り入れ中の方、総量規制における年収1/3を超える借り入れがある方に利用をおすすめします。
人気指数 | |
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申し込み資格 | 年齢20歳以上、65歳以下の安定した収入のある方 |
限度額 | 300万円まで |
金利 | 年6.3%~17.8% |
返済方式 | 元利定額返済方式 |
返済期日 | 5日、15日、25日、末日から選択 |
まずアイフルには使用歴に合わせて2種類のおまとめローンが利用可能です。
その1つは「おまとめMAX」と呼ばれるもので、アイフル利用歴がある方のみ利用可能なおまとめローンです。
一方で新規の方が利用出来るおまとめローンは、「かりかえMAX」と呼ばれています。
また他社のおまとめローンと比較したさいに、大きく違うのがショッピングのリボ払いも対象になります。
消費者金融や信販会社からの借入れ、そしてクレジットカードのキャッシング、ショッピングリボも適応範囲となるので、クレジットカードのリボ払いで苦しんでいる方にもおすすめです。
人気指数 | |
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申し込み資格 | 満20歳以上の定期的な収入と返済能力があり、審査通過基準を満たす方 |
限度額 | 1万円~800万円まで |
金利 | 年3.0%~17.5% |
返済方式 | 元利定額返済方式 |
返済期日 | 毎月払い |