キャッシングの審査を受ける予定のある人は、おそらくインターネットでどういった経緯を経て融資を受けられるのか調べてみたのではないでしょうか。
するとキャッシングの審査には、仮審査と本審査の2種類があることに気づくはずです。
そして、仮審査に通れば必ず融資を受けられるのか、どういったところに違いがあるのか、様々な点について疑問を抱くでしょう。
これからキャッシングの審査を受ける予定の人は、ぜひ最後まで目を通しておくことをオススメします。
目次
キャッシングには仮審査と本審査がある!借入診断は仮審査とは違う!?
キャッシングには仮審査と本審査があります。
また、仮審査と借入診断はまったく別物ということを理解しておくべきでしょう。
各キャッシング会社の公式HPを確認してみると、借入診断(10秒診断・3秒診断など様々な名称があります)を用意してくれているところが大半です。
借入診断では、個人情報の入力は不要ですが、基本的に以下の項目について入力します。
- 個人情報
- 年収
- 借入件数
- 借入残高
借入診断では、あくまで最低限の入力項目で、申込者が審査を受ける資格があるか調べることができます。
上記の項目を設けている理由は、貸金業法の総量規制が関係しています。
※貸金業法の総量規制は、消費者金融のカードローンやクレジットカード会社のキャッシング枠に対して制限を設けています。
貸金業法の総量規制では、年収の1/3以上の融資を禁止していますので、該当者は審査に申し込みしたところで絶対に通ることはまずないでしょう。
したがって、年収300万円の人がすでに他社から100万円借入している場合は、法律上の理由から審査に通らないのです。
借入診断は参考程度にしかなりませんので、「融資できる可能性があります」と画面に表示されても審査に通ることが確定したわけではありません。
以上のように仮審査=借入診断ではないという点について注意しましょう。
キャッシングの仮審査の内容は?銀行と消費者金融に大きな差はない
それでは、キャッシングの仮審査の内容について解説していきましょう。
仮審査は、借入診断に比べてより一層詳しく個人情報の入力をしなければならず、以下の項目について入力しなければなりません。
- 住所
- 氏名
- 年齢
- 電話番号
- 年収
- 保険の種類
- 勤務先
- 職業形態
- 雇用形態
- 家族構成
- 居住情報
上記の項目を点数化したうえで、各キャッシング会社の審査通過基準に達していれば、仮審査に通る可能性は高いでしょう。
こういった個人情報の採点システムを属性スコアリングと呼び、ほぼすべてのキャッシング会社が採用しています。
ただ、属性スコアリングが優れていても、個人信用情報機関の情報によっては落ちる可能性が高くなります。
個人信用情報機関は、過去にキャッシング・クレジットカード・その他様々なローンを利用した経験のある人は、気をつけなければなりません。
※個人信用情報機関は、CIC/JICC/全銀協の3つが指定機関です。
もちろん利用した履歴はなんの問題にもなりませんが、延滞・滞納・債務整理などを行った人は、いわゆるブラックリスト記載の人になっています。
正確には、ブラックリストは存在しませんが、「異動情報」がそれに該当します。
個人信用情報機関の履歴は、属性スコアリング以上に重要視しているキャッシング会社が大半で、ブラックの人はかなりの確率で審査に落ちてしまうでしょう。
一部のキャッシング会社は個人信用情報機関を加味しないところがありますが、大手消費者金融や銀行のキャッシングはすべて重要視していると考えて大丈夫です。
属性スコアリング項目の入力と個人信用情報機関の開示請求が、仮審査の内容になります。
消費者金融と銀行の仮審査の違いは厳しいかどうか!
消費者金融と銀行の仮審査の違いは、基本的に差はありませんが、消費者金融に比べて銀行は仮審査に通るだけでは油断できません。
正直のところ消費者金融は仮審査に通ればほぼ大丈夫ですが、銀行は仮審査に通っても本審査で落ちることは珍しくありません。
理由は、銀行のキャッシングは保証会社を設けていることです。
仮審査時にお金を貸しても大丈夫だろうと銀行が判断しても、保証会社が保証しなければ審査に通すことはありません。
また、個人的に保証会社不要でお金を貸して欲しいと銀行に頼んだところで、絶対に許可が下りることはありませんので、あきらめるしかないでしょう。
キャッシングの本審査の内容は?仮審査よりも厳しく審査している?
キャッシングの本審査は、仮審査よりも厳しく審査しています。
厳しく審査している内容は、以下の点についてです。
- 本人確認の書類提出
- 収入証明の書類提出
- 勤務先に在籍確認
上記の内容に問題がなければ本審査に通りますが、問題点が発見されれば本審査に落ちてしまいます。
本審査の性質上、仮審査時に入力した属性スコアリングに間違いはないか調べています。
本人確認書類や収入証明書類の提出は問題ないことが多いですが、勤務先の在籍確認で失敗してしまう人が少なくありません。
勤務先の在籍確認の失敗では、職場の電話に対応した人が申込者の存在を知らなければ「○○という者は在籍しておりません」と答えてしまうため、キャッシング会社は申込者がウソを入力したと判断して審査に落とします。
したがって、在籍確認のある旨について職場の人に伝えておくことが大事かもしれません。
キャッシングの審査の確認とは言わずに、クレジットカードの審査や知人の保証人の審査で電話があると伝えておけば、職場の人にお金を借りようとしているとバレることはないでしょう。
また、一部のキャッシング会社(プロミスなど)では、電話での在籍確認ができない時に代替案を掲示してくれるので必要な場合は申し込み直後に電話で確認しましょう。
提出書類は増えますが、SMBCモビットではWEB完結を利用することにより電話確認なしで契約まで行うことも可能です。
キャッシングの仮審査に通れば本審査に通ることは確定?確率は高いが決して確定しているわけではない!?
キャッシングの仮審査は本審査以上に大事ですが、仮審査に通れば本審査に通ることが確定しているわけではありません。
上記の項目でも説明しましたが、本審査では仮審査の申込内容に不備がないことを確認していますので、不備があれば審査に落ちてしまいます。
また、銀行のキャッシングは本審査時に保証会社が審査を行いますので、保証会社が申込者を保証しない場合は落ちてしまいます。
したがって、キャッシングの仮審査に通れば本審査に通る可能性はとても高いですが、絶対に通るだろうとは過信しないようにしましょう。
また、仮審査通過時にキャッシング会社から連絡があり、仮の限度額といった契約条件を教えてくれます。
もしも契約条件に不満があれば、本審査に進むことを断れます。
本審査に進むことを断れば、個人信用情報機関に本審査に進まなかったことを入力されます。
後々にキャッシング会社の審査を受けたときに、審査担当者が「どうして本審査に進まなかったのだろう」と疑問を持つかもしれませんので、よほど事情がないかぎりは本審査を受けるようにしましょう。
キャッシングは本審査に通らなければお金を借りられない!仮審査通過でも気は抜かないで!
以上に説明してきましたように、キャッシングは本審査に通らなければお金を借りることはできません。
したがって、仮審査に通過したあとでも気を抜かないようにしましょう。
気を抜いても審査結果に差はないと思うかもしれませんが、たとえば本審査の書類提出で不備があったり、在籍確認の電話連絡で事前に手回しをしなかったりした場合は、せっかく審査に通っていたのに落ちてしまうこともあります。
これからキャッシングの審査に申し込む予定の人は、まずは借入診断の項目を試してみて、そのうえで正確に情報を入力して仮審査から本審査と進むようにしましょう。
また、キャッシングの審査に落ちてしまった場合、他のキャッシング会社の審査を受けたところで通らない可能性があります。
理由は、貸金業法の総量規制の対象者だったり、返済能力がなかったり、と色々予想することはできますが、短期間に複数のキャッシング会社の審査に申し込みした人は、個人信用情報機関の申し込みブラックになってしまいます。
短期間とは具体的に1ヶ月以内で、3社以上のキャッシング会社の審査に申し込んだ人が対象です。
申し込みブラックは、約6ヶ月間は保持していますので、よく考えたうえで審査に申し込みするようにしましょう。
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