2020年の東京オリンピック開幕を控え、日本で働く海外労働者も鰻登りに増えています。
介護、看護などの需要が高い分野で外国人労働力に期待が高まる一方、日本の物価、家賃の高さに頭を悩ます外国人も少なくありません。
そこで今回は日本人という枠組みを超えて、お金のピンチに陥った外国人に焦点を当ててみたいと思います。
果たして外国籍の外国人も、日本でお金を借りることは可能なのでしょうか?
目次
お金のピンチは日本在住外国人にも訪れる!実際日本国籍がなくても借入は可能?
外国人だからといって、お金を貸してはいけないなどという法律は存在していません。
外国籍であっても、合法に日本に滞在し、地に足を着けて就労している場合に限り、お金を借りることは可能です。
ここでは外国人がお金を借りるための条件について、詳しくお話ししたいと思います。
外国人でもお金は借りれるぞ!
まず日本に滞在する外国人の中は、学生、ワーキングホリデー、研修生、家族滞在者、短期滞在、そして正規雇用で働く外国人に分類されます。
この中でも無償で技能実習に励む研修生に関しては、そもそも資格外活動としてのアルバイトすら認められていないので、銀行はもとより消費者金融での借入もできません。
蛇足ではありますが、合法なビザを持たない違法労働者や短期ビザでの来日の場合も、もちろんNGです。
しかし就労に有効なビザを所持し、継続した仕事を続けている場合に限り、学生やワーキングホリデービザの場合も、実質的にお金を借入することは可能になります。
日本人がお金を借りる際に大切になってくる要素は、安定した収入、勤続歴、そして信用情報になりますが、外国人の場合は信用情報で本人の金銭感覚を知ることが難しいため、在留期間と在留ステータスが審査通過の鍵になってくるのです。
もちろん企業に長く勤めている外国人労働者は、収入の安定性だけにとどまらず、日本に長く腰を据えている=返済せずに母国へ逃亡(帰国)してしまうという恐れが少ないので、プラスの要素になりえます。
このように外国人と日本人では、お金の貸し借りに関しても、審査で重視されるポイントが若干ズレはしますが、お金を借りること自体は実質可能なのです。
最低限押さえたい条件は在留カード(residence card)と安定収入(Stable income)!
外国人がお金を借入するために必要な要素をまずは、まとめてみましょう。
Elements necessary for foreigners to borrow money
- 仕事(アルバイト、パート含む)と安定した収入
- 最低6カ月の勤続歴があること
- 在留カードもしくは永住許可証を所持
- 一般レベルの日本語の読み書きが可能
- 在留期間が十分残っている
- 連絡用の携帯電話があること
Work and stable income
6 months service history
At a minimum, a residence card or permanent residence permit is required
General level reading and writing of Japanese is possible
The period of residence is sufficient
Having a cell phone for contact
が最低必要条件といえるでしょう。
外国人は日本人と異なりいつどんなタイミングで母国に帰るか予想がつかないこと、そして意思疎通が難しい点が、お金の融資を難しくさせているのです。
まず日本語が堪能であり、そしてある程度の期間仕事をしていて安定した収入が期待できる。
そして在留カードまたは永住許可書を所持し、記載の在留期限が迫っていない場合に限り、お金を借りられる可能性があると考えていいでしょう。
ただし外国人の場合は日本人と異なり、貸す側が融資に消極的な印象は否めないため、いくら上記の条件を満たしていても、お金の融資を受けられるかは全くの未知数。
そのため、出身国で作ったクレジットカードのキャッシング枠を有効利用することもおすすめです。
また外国・国内発行のクレカで換金性の高い商品を購入し転売することで、即金を得るキャッシング枠の現金化に関しては、カードの利用規約に反するので推奨はできかねます。
外国人の借入先はほぼ消費者金融一択の理由とは?銀行カードローンはやっぱり厳しい?
どこで生活していても、金利は極力抑えてお金を借りたいもの。
消費者金融、信販会社で借入するのなら、やっぱり金利がお得な銀行カードローンで上手にお金を借りたいと思うのが世の常。
しかし銀行によるお金の貸し過ぎが社会問題になる昨今、外国人の銀行カードローン利用は現実的なのでしょうか?
ここではお金を借入できる可能性に焦点を当てて、消費者金融、銀行カードローンの外国人利用に関してお話ししたいと思います。
銀行カードローンは永住権が必要
まず銀行カードローンを利用するには、外国人の場合永住権が必要になります。
前述の外国人がお金を借りる際に必要なものとして、在留カードまたは永住権と書きましたが、在留カードは3ヵ月以上日本に滞在する外国人に発行される許可証のことです。
この許可証は学生、ワーキングホリデー、研修目的などで3カ月以上日本に滞在する外国人は必ず申請、所持しなければなりません。
銀行が要する金融商品は消費者金融とは異なり、かなり選り好みをした審査の末にようやく融資がおりるという、非常にシビアで慎重な審査体系を持っています。
そのため在留カードのみの外国人は門前払いであり、最低必須条件は安定収入、勤続歴の長さプラス永住権の所持が必須になってくるのです。
永住権保持が意味するということは、日本に最低でも10年滞在し、住民税や所得税を滞納することなく支払ってきた実績、そして日本語もある程度堪能であることを意味します。
つまるところ日本の生活にも順応し、今後も日本に永住する可能性が高いことが評価され、その結果、ようやく銀行からの信用を得ることになるのです。
現実的な融資は消費者金融のみ!(Realistic financing is consumer finance only)
消費者金融のカードローンは、永住権または在留カードを所持している外国人であれば申込は可能です。
銀行が永住権に限定しているものの、いくつかの消費者金融では在留カードで申込が可能なので、安定した収入がある外国人は、借入の可能性も見えてきます。
ただし日本人以上に融資に関しては慎重なので、最大融資額も10~20万円程度からスタートすることがほとんどです。
大手消費者金融でも各々のWebサイトを見てもらえば分かりますが、在留カードがあれば外国人でも申込は可能です。
またSMBCモビットに関しては、外国籍の方の申込条件が記載されていないので、詳細は不明……。
新生銀行カードローンから消費者金融カードローンに生まれ変わったレイクALSAの場合は、在留カードではなく永住権が必要です。
このように各消費者金融でそれぞれ外国人に対しての申込条件は若干異なりますが、門前払いすることなくある程度門戸を開いて審査に臨んでいるという姿勢が伺えます。
審査難易度に日本語能力は?外国人のための、為になる借入Q&A
永住権があればお金を借入する上で強みになることは確実ですが、例え永住権を所持していなくとも、日本人配偶者がいる場合は例外として審査に下駄を履かせることが可能です。
つまり外国人本人名義ではなく、日本人配偶者名義で申込む、または日本人配偶者を連帯保証人にして申込むという裏技!
ただし金の切れ目が縁の切れ目というように、配偶者の承諾または相談なしでお金を借入することは、後々のトラブルに発展することも多いのであまりおすすめはいたしません。
プロミスやアイフルなどは電話での在籍確認に対して要望がある場合、申込完了後すぐに相談することで個人個人に応じた対応をしてくれることがあります。在籍確認が気になる場合はダメ元でも電話にて確認してみましょう。
また、健康保険証や特定の銀行口座が必要になりますが、SMBCモビットのWEB完結なら電話確認なしで借り入れまですることができます。
一般的に規模の小さい消費者金融は、金融ブラックにも柔軟な審査体系を取っていますが、外国人の利用に関しては積極性はあまり見られません。
いつ何時、日本で大地震が起きて本国に帰ってしまうのか?など外国人の行動は読み難く、債権回収のリスクが大きくなってしまうこと。
そして大手消費者金融のように外国人慣れしていないこともあり、中小規模の消費者金融は外国人にとっては厳しい審査になることが予想されます。
しばし外国人でも借入OK!即日融資!などを謳う貸金業者の広告やチェーンメールを見かけますが、これらは闇金もしくはソフト闇金の可能性が高いので注意しましょう!
実際消費者金融または銀行でお金を借入する外国人は、総じて高い日本語能力を有しています。
日本語検定でいうとN1~N2という上級レベルの日本語能力は最低でも必要といえるでしょう。
貸金業者、銀行に関しても言えることですが、利用規約や申込条件の日本語は決して容易な漢字、文法、表現で書かれていないため、それらを正しく理解するにはそれなりの日本語が必要になってきます。
つまり利用規約が正しく理解できない外国人は、融資対象から外れる!と考えても過言ではありません。
また日本語に精通していない外国人の場合、消費者金融や銀行にお金を借りる以前に、同郷の友人に頼みこむ場合が多く、ある程度日本語能力があり、かつ職歴がある外国人ほど消費者金融や銀行の門を叩く傾向があります。
外国でクレカ、借入の返済が滞っていたり、返済が遅れていた場合も、それらの情報を照会する術がないため、日本での信用情報に影響は全くありません。
つまり外国における信用度に関係なく、日本でお金を借入またはクレカの作成が可能になります。
ただし日本国内で携帯電話の滞納、保証会社を使って借りた下宿先の家賃の滞納などがあった場合は、もちろん借入もクレカの作成もできなくなるので要注意!
いくら日本在住歴が長く、立派な職歴があったとしても、在留期限が迫っている場合の借入はほぼ不可能!
例えば50万円の融資が下りて、全額を借入したまま、本国へ帰国してしまっては、貸金業者または銀行は返済に関してはなす術がないからです。
要するに、在留期限を迎えるまでに全額返済が可能な額程度しか、借入はできない!と覚えておけば確実でしょう。
日本に生活基盤があり日本語能力が高ければ消費者金融で借入は可能!ただし審査は難化傾向にあり
日本に限ったことではありませんが、お金を借りる、クレジットカードを作るには、ある種の社会的基盤と安定収入といった信用が必要になってきます。
アジア圏を筆頭に増える労働者に留学生、彼らの生活を支えるであろうカードローン事情は、安定した在留許可と収入があることに限ります。
日本人と比べて審査に関しては厳格傾向にはありますが、正しいカードローン選び、つまりは消費者金融のカードローンに限れば、在留ステータスと安定した収入が期待できる就労、そして日本語能力さえあれば、借入自体の可能性は広がることでしょう。
外国人でお金を借りるなら比較的借り入れしやすい中小消費者金融をおすすめします
来店は一切不要、振り込み融資でお金を借りることができます。
WEBの他にも、電話、店頭窓口(大阪難波のみ)から申込可能です。
会社規模は大きいとは言えませんが、大手消費者金融とは違った審査基準で、大手で借り入れができなかった方の救いの手になることでしょう。
人気指数 | |
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限度額 | 5~200万円 |
金利 | 7.30%~18.0% |
即日融資 | ○ |