三大疾病とは…?
住宅ローンを借りると必ず団体信用生命保険に加入しなければなりません。
この保険は、万が一返済途中で契約者が亡くなり、返済できなくなったときに残りのローンを全額支払ってくれます。
また、この保険の保険料は、住宅ローンを貸してくれる銀行が負担してくれるため、契約者は新たにお金を払う必要がありません。
そのため、任意である三大疾病などの保険に加入にためらう方もいるでしょう。
三大疾病とは、日本人の死亡率の約半数以上占めるがん(上皮内がんを除く)、心疾患(急性心筋梗塞)、脳血管疾患(脳卒中)です。
特にガンは、死亡原因の約30%を占め、男性は約1.7人に1人、女性は約2.2人に1人が一生のうちにガンと診断されると言われています。
このように、三大疾病は決して他人ごとではありません。
三大疾病の保険に加入した場合の保障内容は、発症した病気によって異なります。
がんと診断された場合は、すぐに残り住宅ローンがゼロになります。
ただし、がんが浸潤していない状態のものは対象とはなりません。
急性心筋梗塞や脳卒中は、その状態が60日以上も続いたと診断されたとき、残りの住宅ローンがゼロに。
また、借入時の年齢によっても、保障内容が変わります。
高い年齢のとき三大疾病にかかり、就業不能状態となった場合は、最長12か月間の本来支払っていた金額の免除が保障されます。
さらに、13か月以上も就業不能状態が継続したときは、残りの住宅ローンがゼロに。
そのため、この保険に加入すれば、ローン返済中に急にガンなどの病気にかかっても安心して治療に専念できるでしょう。
三大疾病の保険料とは?
住宅ローンを借りる金融機関によって三大疾病の保険料は変わります。
しかし、多くが0.3%上乗せされ中途解約は不可のようです。
この保険料を大きく分けると、借入金利に0.25%~0.3%上乗せされる場合と別料金として保険料が口座から引き落とされる場合があります。
現在の住宅ローンの金利は、最低水準のため0.3%の上乗せが安く感じるかもしれません。
しかし、住宅ローンの返済は長い年月を伴いますので、塵も積もれば山となるでしょう。
例えば、3,000万を30年かけて返済するとします。
そのときの金利は3.0%です。
この同じ条件で三大疾病の保険料が0.3%上乗せされた場合とされない場合の金額を比べてみましょう。
三大疾病の保険に加入したときは、毎月返済額131,386円、総返済額47,299,163円、総利息額17,299,163円です。
三大疾病の保険に加入しないときは、毎月返済額126,481円、総返済額45,533,235円総利息額15,533,235円です。
この差額は毎月返済額は4,905円、総返済額および総利息額は1,765,928円となります。
毎月約5千円と安く感じるかもしれませんが、総額約180万の保険料がかかるので、保険加入には十分な比較検討する必要があるでしょう。
住宅ローンの保険に加入すればもちろん安心できますが、保険だけの途中解約は難しいといえます。
三大疾病保険をお得に加入する方法とは?
三大疾病保険を無料にする方法は、ネット銀行を活用することです。
ネット銀行は、店舗を持っていませんが、低金利でお金を貸してくれます。
さらに、保証料や団体信用生命保険料の無料はもちろんのこと、疾病保障や繰り上げ返済手数料、ATM利用時の手数料もすべて無料です。
最初にかかる事務手数料もきちんと明記されるので信用できます。
ほぼ無料の秘密は、店舗の土地代や人件費などの費用が他の店舗を持つ銀行に比べてかからないためです。
そのため、ネット銀行で借りることのできる住宅ローンの金利は、他の店舗を持つ銀行よりも1.0%も下がります。
この金利の差は大きく、もしローン契約期間が10年以上残っている場合や残りの返済額が1,000万円以上残ってる場合で、ネット銀行に借り換えると100万円以上減らせるでしょう。
住宅ローンの借り換えは面倒な作業です。
しかし、少しの手間と時間を割くだけで100万円以上のお金が手元に残ります。
さらに、支払う金額が減るだけで返済期間も短くなります。
早く返済すればするほど住宅ローンは安くなるシステムです。
ちなみに、ネット銀行は大手の銀行や企業が運営しているのでいざという場面で支払われるのかなどが気になるところですが、大手なら安心に足るでしょう。
団体信用生命保険はもちろんのこと三大疾病保険などの保険は、健康でないと加入できません。
住宅ローンの借り換えを検討している人は、自身の健康な体の維持に力を入れることが大切です。
手間はかかりますが、ネット銀行に借り変えるだけで三大疾病保険が無料になったり、住宅ローンの金利が下がります。
借り変えるだけで得するお金の合計はさらに増えるでしょう。