テレビCM、街の看板、電車内など様々な場所で広告を見かけるアコムは、数ある消費者金融の中でも最大手の一社と言って良いでしょう。
知名度が高いので、専業主婦や学生をしている方の中にも、お金を借りることを検討している人がいるかもしれません。
しかし、アコムにはいくつかの申込条件があり、それらを満たしていないと、申し込みをしたところで審査に通過することはないので注意してください。
アコムのような消費者金融が扱うカードローンは、他のローン商品と比較するとハードルが低く申し込みしやすいですが、専業主婦や学生の中には最低限の条件を満たしていない人もいます。
この記事では「アコムは専業主婦や学生でも利用できるのか？」という疑問に回答していきます。
また、現状で申込条件を満たしていない専業主婦や学生はどうすればお金を借りられるのかについてもふれているので、何とか融資を受けたいと思っている方はぜひ参考にしてください。
目次
専業主婦・学生は不可？アコムの申込条件を確認
アコムは専業主婦や学生でもお金を借りられるのかという疑問の答えを知るために、申込条件を確認していきましょう。
アコムが公開している申込条件は次の通りです。
【アコムの申込条件】
- 満20歳以上、69歳以下であること
- 安定した収入と返済能力があること
- アコムの基準を満たすこと
以上の条件を見れば、専業主婦は借入不可、学生の場合はケースバイケースであると分かります。
③「アコムの基準を満たすこと」は申し込みをしてみないと分かりませんが、①、②の条件を学生、専業主婦の方がクリアできるかを表にまとめました。
| 申込者 | ①年齢 | ②収入と返済能力 |
|---|---|---|
| 専業主婦 | ◯ | × |
| 学生 | △ | △ |
※スマホでご覧の方は横スクロールできます。
専業主婦の場合、学生の場合に分けてもう少し詳しく説明していきます。
収入がない専業主婦はアコムと契約できない
まず、専業主婦については、条件①「満20歳以上、69歳以下であること」は多くの方が満たせるでしょう。
一方、自身に収入がないため条件②「安定した収入と返済能力があること」を満たしていません。
カードローンの申し込みには保証人や担保は不要ですが、その分、申込者自身に収入がないと利用できないのです。
学生は20歳以上、アルバイト収入があれば申し込みできる
次に学生については、利用できる人とできない人がいます。
例えば、大学生でも18歳、19歳の未成年者だと条件①「満20歳以上、69歳以下であること」を満たしていません。
また、条件②「安定した収入と返済能力があること」を満たすためには、アルバイトなどで毎月収入を得ていることが必須です。
| 年齢 | アルバイト収入あり | アルバイト収入なし |
|---|---|---|
| 20歳以上 | ◯ | × |
| 19歳 | × | × |
| 18歳 | × | × |
※スマホでご覧の方は横スクロールできます。
もちろん、学生には大学生以外にも、専門学生、大学院生なども含みます。
重要なのは、学生かどうかではなく、20歳以上か、自身に収入はあるのかの2つです。
ただし、必要なのは「安定した収入」なので、短期バイトで給与がある月とない月がある、夏休みなどの長期休暇しか働いていないというケースでは条件を満たせない可能性が高いでしょう。
無収入だと申し込みできないのは他の消費者金融でも共通
収入がないと審査に通らないというのは、アコムに限りません。
他の消費者金融でも同様の申込条件があり、専業主婦の方、無職の方への融資は一切行なっていないのです。
実は、このような条件がある理由には「貸金業法」という法律が関係しています。
貸金業法には総量規制というルールが規定されていて、「貸金業者は申込者の年収の3分の1を超える金額を貸してはいけない」とされているのです。
貸金業者とは消費者金融やクレジットカード会社のことなので、法律上、アコムは無収入の方へ1円たりとも貸すことができません。
消費者金融で「収入」に含まれるもの
専業主婦は配偶者から、学生は両親から自由に使えるお金を貰っているという方が多いと思います。
ただし、アコムの審査で求められる「安定した収入」には配偶者から渡されたお小遣いや生活費、両親からの仕送りは含まれません。
消費者金融で融資を受けるためには給与所得、または事業所得が必要なのです。
一方、雇用形態に関しては制限がないため、正社員じゃなくても、パート・アルバイト、派遣社員、契約社員でも構いません。
また、フリーランスや自営業者などの個人事業主でも大丈夫です。
主婦や学生の方だとパート・アルバイトによる収入があるかどうかが審査通過のポイントになることが多いでしょう。
専業主婦や学生がアコムに嘘の年収、職場などを伝えるとどうなる？
何とかアコムでお金を借りたいと思っても申込内容に嘘を書くのは絶対にダメです。
ほとんどの嘘はバレますし、嘘の内容でお金を借りた場合には法律違反になる可能性もあります。
申込内容を詐称した場合、会員規約にも違反するため次のような危険性があるのです。
| 会員規約に違反した場合 |
など |
|---|---|
| 法律に違反した場合 |
など |
会員規約に違反した場合、上記のような措置が取られ、アコムの社内情報に要注意人物として登録される可能性もあります。
そうなると、今回の申し込みだけでなく、今後ずっとアコムとは契約ができないと可能性が高いです。
また、詐欺（未遂）罪は、刑法で10年以下の懲役とされています。
どのような罪に該当するかはケースバイケースですが、嘘をついて消費者金融からお金を騙し取ったとすると詐欺罪に該当するでしょう。
消費者金融の審査では、申込者の自己申告を鵜呑みにはせず、重要な項目については様々な方法で調査を行っています。
例えば、年収、職場、年齢については次のような方法で調査、情報の裏取りをするのです。
年収は収入証明書で確認されるケースあり
アコムでは、次のどちらかに該当すると収入証明書（給与明細、源泉徴収票など）が必ず必要になります。
【収入証明書が確認されるケース】
- アコムと50万円を超える契約をする場合
- 他社借入とアコムでの借入希望金額の合計が100万円を超える場合
また、以上の2つのケースに該当しなくても、場合によっては収入証明書の提出が求められることもあります。
例えば、年齢や職業の割に高収入であるなど、申告内容が疑わしいときは収入証明書を出さないと契約ができないこともあるのです。
年齢は運転免許証などでの確認が必須
アコムは20歳以上、69歳以下の方が融資対象ですが、年齢は運転免許証などの本人確認書類と照らし合わせてチェックされます。
収入証明書については提出が不要な場合もありましたが、本人確認書類は全員の提出が必要です。
運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど公的な証明書で確認が行われ、写真なしの健康保険証の場合には別途、住民票などの書類の提出も必要と徹底されています。
専業主婦・学生がお金を借りる方法
ここまでの内容を踏まえて、専業主婦、学生がお金を借りるために必要なこと、お金を借りる方法について紹介していきます。
専業主婦がお金を借りる方法
最初に専業主婦の方がお金を借りる方法について見ていきましょう。
自身に収入がない専業主婦はアコムからお金を借りることができないので仕事を始める、もしくは専業主婦でも利用できる方法で借り入れをするという選択肢があります。
パートや派遣の仕事を始める
アコムの申込条件には雇用形態の指定はないため、アルバイト・パート、派遣社員として少額でも給与があれば申し込みができます。
あまりにも給与が少ないと申し込みをしても審査で落とされてしまう可能性は否定できません。
ただ、アコムの公式サイトには「主婦（夫）もアルバイトやパートで収入があれば申込可能」という旨が明記されています。
主婦の方は配偶者の扶養に入っているケースがほとんどでしょう。
そのため、主婦の方は扶養の範囲内でもパート、派遣による収入があれば審査通過の可能性があると考えられます。
ただし、収入が低ければ、その分、借りられる金額は小さくなると考えてください。
配偶者貸付を利用する
アコムをはじめとする消費者金融は総量規制によって収入がない人への貸し付けができません。
しかし、総量規制にはいくつかの例外があり、その1つが配偶者貸付という方法です。
配偶者貸付では、夫婦2人の年収を合計した金額の3分の1を上限としてお金を借りることができます。
そのため、自身に収入がない専業主婦の方でも、配偶者に安定収入があればその3分の1までであれば借り入れできる可能性があるのです。
ただ、アコムなどの大手消費者金融には配偶者貸付に対応した商品がないため、取り扱いのある中消費者金融、もしくはクレジットカード会社などを探す必要があります。
また、配偶者貸付の利用には夫（妻）の同意書や収入証明書が必要なので、バレずにお金を借りることはできません。
銀行カードローンを利用する
銀行カードローンは総量規制の対象外で、銀行法という別の法律が適用されます。
そのため、法律上は収入がない専業主婦の方への融資も銀行カードローンであれば可能です。
ただ、以前は専業主婦も融資対象にしていたものの、2018年以降は政府からの指導もありかなり融資対象が絞られています。
銀行カードローンであれば配偶者の同意は不要ですが、必ず専業主婦への融資に対応しているかの確認をしてください。
学生がお金を借りる方法
次に学生がお金を借りる方法について見ていきましょう。
学生の場合、専業主婦の方のように配偶者貸付、銀行カードローンを利用することができません。
そのため、アルバイトなどをはじめて自身の収入を作ることが必須です。
アルバイトを始める
学生がお金を借りるためにはアルバイトなどでの収入が必要です。
仕送りや奨学金などは収入に含まれません。
学生であれば両親の扶養の範囲内での収入でも良いので、毎月一定金額をバイト先から貰っている必要があります。
ただ、カードローンで借りたお金には利息をつけて返済しなくてはいけません。
お金を借りるのではなく、アルバイトで稼げる範囲で何とかすることも考えた方が良いでしょう。
学生ローンを利用する
学生の場合には、消費者金融のカードローン以外にも、学生ローンでお金を借りることもできます。
貸付条件などは借入先によって異なるものの、学生ローンは（高校生を除く）学生であれば、18歳、19歳の未成年者でも借り入れすることが可能です。
また、アルバイト先への在籍確認を原則しないとしている学生ローンも多数あります。
学生への融資なので、限度額は低めになることが多いですが、アルバイトをしているなら学生ローンも検討の価値があるでしょう。
収入ありの主婦、学生は審査に通っても限度額は控えめ
アルバイト・パートによる収入があれば、主婦や学生でもアコムの審査に通過できる可能性があります。
ただ、カードローンで借りられる金額は、年収に大きく左右されるため、アルバイト・パート収入だけでは限度額が控えめになるでしょう。
その理由の1つは先ほどふれた総量規制です。
年収の3分の1が法律上の限度額になるため、例えば、アルバイト・パート収入が年90万円であれば、借りられる金額は最大でも30万円までになります。
また、実際の限度額は審査によって決まりますが、通常、初回契約時は年収の3分の1よりもずっと低くなるケースが多いです。
つまり年収が90万円でも、初回から限度額が30万円というケースは非常に稀なのです。
アコムの場合、最大限度額は800万円ですが、収入がアルバイト・パートだけの方は10万円〜20万円くらいの少額での契約を目指しましょう。
限度額は後から増額することもできるので、その後、就職した、正社員になったというときに増額申請をすることも可能です。
アコムは本人収入が必須！学生・主婦もアルバイト収入などがあれば可能性あり
アコムの申込条件は主に年齢と収入でした。
中でも、多くの方にとってのハードルは収入の方でしょう。
アコムでは収入がない人への融資が法律上できないため、学生や主婦の場合、アルバイトやパートをしていないと審査に通過することはできません。
仕送りなどはカードローンの審査では収入に含まれないので、必ず給与所得、事業所得などの収入が必要です。
アコムの公式サイトでは「3秒診断」という年齢、年収、他社借入金額の3つを入力するだけで、審査結果をシミュレーションできるツールが利用できます。
審査が不安な学生、主婦の方は審査結果をシミュレーションしてから申し込みをしても良いでしょう。
すぐに診断結果が表示されますし、信用情報に登録されることもなく、デメリットはありません。
ぜひ3秒診断の結果を見てから申し込みをしてください。
アコム
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