キャッシング商品を色々見ていると、キャッシングの利用にその金融機関の口座開設が必要な場合が多いことに気づきます。
手軽に利用できるのがキャッシングの魅力の一つですから、新しく口座開設しなければならないとなるとやはり少々面倒です。
そこで、どのようなキャッシングであれば口座開設しなくても利用できるのか、また、口座開設の有無によって私達が受けるメリットやデメリットなどについても見ていきたいと思います。
目次
金融機関によっては口座なしで借りられるキャッシングもある!
金融機関では顧客が便利にキャッシングを利用できるように様々なサービスを提供しています。
一昔前とは異なり、現在はキャッシングを利用するためにわざわざ店頭まで足を運んで申し込みをする必要もなくなりました。
キャッシングはインターネットからの申し込みが主流となっただけではなく、申し込みから融資までの全ての手続きを端末一つで済ますことも可能で、今やその利便性がキャッシングを選ぶ際の基準の一つにもなっています。
借り入れや返済も、銀行口座があれば振り込みで融資をしてもらえ、口座振替で返済もできますから大変便利なのは事実です。
ただし、銀行カードローンはその多くが自行の普通口座開設を借り入れの条件としており、
返済方法をその口座からの引き落としのみに限っていることも珍しくありません。
できるだけ余分な手間をかけずにキャッシングでお金を借りることを考えている人にとって、口座の開設は非常に面倒でしょう。
一方、消費者金融は基本的に銀行口座を一つも持ってなかったとしても、キャッシングを利用することが可能です。
消費者金融では元々預金業務を行っていないので自社の口座自体がありません。
独自の口座を持っていなくてもキャッシングをできるだけ利用しやすくなるような仕組み作りに長年力を注いできていますから、口座がなくても利用者には何の不都合も生じません。
しかし、まだ銀行の多くは口座開設をキャッシングの利用条件としています。
大手消費者金融を傘下に収めている様なメガバンクや一部の銀行などでは、消費者金融のようにテレビ窓口やローン契約機などのサービスを取り入れ、口座の開設や口座の利用なしでも申し込みや即日融資などに対応できるようになっていました。
現在は2017頃までの過剰な貸付による自己破産者の増加が、議会で話題になり、金融庁にも目をつけられた全銀協が自主規制により銀行カードローンの即日融資は不可となりました。
どうしてキャッシングを利用するのに銀行口座が必要なのか?
では、どうして銀行カードローンを利用する時にはその銀行の口座を開設しなければならないのでしょうか?
まず、自行の銀行口座をキャッシング返済のための引き落とし口座に設定しておくことで、銀行は利用者の口座の残高や入出金を確認できます。
自行の口座であれば、きちんと返済が行われたかどうかいち早く確認することも可能となり、そうすることで貸し倒れリスクを抑えることもできるでしょう。
自行で管理している口座を利用して振込による融資や口座振替による返済などを行えれば、他行へ依頼する事務手続きの手間が大いに省けます。
更に、銀行にとっては利用者がキャッシングの返済を口座振替にすることで大きなメリットを受けられる場合があるのですが、そのことをご存知でしょうか。
キャッシングの利用者は、一旦返済方法を口座振替に設定してしまえば大抵の場合、時々残高不足にならないかどうか口座を確認するだけになってしまいがちです。
それは、特に毎月の返済日を気にしなくても、口座に返済金額以上の残高があれば返済に支障が出ることがないからです。
ただ、ここでキャッシングの返済方式や発生利息について少し考えてみましょう。
例えば消費者金融では、途中で追加の借り入れをしない限りは貸金業協会の自主規制によって完済が5年以内に終了するようになっています。
しかし、銀行キャッシング業界では返済に関してその様な自主規制は設けられていません。
その上、多くの銀行では返済方式に毎月の借入残高に応じて返済額が決まっていく残高スライドリボルビング方式を採用しているため、返済が進むにつれて返済金額は段々小さくなっていくのに加え、最少返済金額以上の引き落としはされないようになっています。
ATMによる返済などでは最小返済金額以上の金額を入金すれば繰り上げ返済になりますが、口座振替による返済では、繰り上げ返済をしたければ毎月の返済とは別に自分でATMなどから入金しなければなりません。
よく、キャッシングの返済を口座振替だけに頼っているといつまでたっても返済が終わらないと言われていますが、意識して頻繁に繰り上げ返済しない限り利息ばかりがどんどん増えていき、返済期間も長期に及んでしまいます。
逆に、銀行にしてみれば返済が長期に渡れば利息が発生し続けますから、利益が増えるのは大きなメリットであり、返済を口座振替のみに限定する理由の一つにもなっているものと思われます。
口座なしでキャッシングを利用できることのメリット・デメリットとは?
銀行口座を開設することなくキャッシングを利用するメリットには以下のようなものがあります。
- 口座開設する手間や時間が省ける
- 口座を管理する手間が不要
- 余計な履歴が残らない
即日で口座を開設するには店頭まで足を運ぶのが確実ですが、銀行の営業時間は平日の15時までですから、カレンダー通りに仕事をしている人には手続きをするのもなかなか難しいでしょう。
店頭以外にも郵送やスマホアプリなどで口座を開設する方法がありますが、通帳やキャッシュカードが届くまでに1週間から2週間、場合によってはもっと時間がかかることもあります。
金融機関の口座開設をせずにキャッシングを利用できれば、手間や時間を大幅に省くことができます。
しかも、キャッシングを利用するために口座開設をしたとしても、そのためだけにしか利用しない口座になってしまうのではないでしょうか。
口座を開設すると通帳やキャッシュカード、印鑑などを管理する必要も出てきます。
口座なしでキャッシングが利用できれば、キャッシングを利用するためだけに口座を管理する負担を負うこともありません。
そして、キャッシングを利用する際に振込融資を受けたり、口座振替で返済したりすれば通帳にどうしてもその履歴が残ってしまいます。
借金をしていることを誰にも知られたくない場合だと履歴が通帳に記載されるのは避けたいところですが、銀行口座を利用しなければそうした記録が残ることもありません。
ただし、銀行口座なしでキャッシングを利用すると次のようなデメリットが出てきます。
- 借り入れ方法や返済方法の選択肢が狭まる
- ローンカードを手にするまで借り入れができない
振込による借り入れや、口座振替による返済が利用できれば確かに忙しい時には便利です。
しかし、全く銀行口座を使わずにキャッシングを利用しようと思うと借り入れ方法や返済方法の選択肢が狭まってしまいます。
また、初めてキャッシングを利用するとき、ローンカードが手元に届く前に振込融資をしてくれる金融機関もあります。
銀行口座を持っていなければ振込融資もできないのでローンカードが届くのを待つしかありませんが、それでは融資までに時間がかかってしまいます。
申し込み時の手軽さを重視するなら口座なしで利用できるキャッシングを!
銀行カードローンは消費者金融のカードローンと比べて金利が低い点が魅力ですが、キャッシングは金利さえ低ければよいという訳でもなく、借り入れまでのスピードや利便性の高さも重要なポイントです。
仕事をしているとなかなか窓口でまで足を運ぶのも難しいですし、窓口での口座開設以外の方法をとると口座開設までに時間がかかります。
それでは急いでお金を借りたいと思う時にすぐに対応できません。
また、窓口で口座開設をしたとしても、結局キャッシュカードは後日郵送なので手元にキャッシュカードが届く1週間から10日間ほどは、ATMで出金することもできません。
その上普段仕事をしていれば郵送されてきたキャッシュカードをすぐ受け取ることも難しく、何かと面倒が多いものです。
その点、消費者金融なら2つの方法、つまり既に持っている銀行口座への振込融資と自動契約機の両方で即日融資できる可能性があります。
しかも自動契約機なら土日祝でも即日融資に対応してくれます。
口座が全く不要で即日融資にも対応している銀行カードローンには三井住友銀行のカードローンなどがありますが、消費者金融のカードローンと比べると審査が厳しいのが難点です。
これらのことを総合的に考えて、口座なしで手軽にキャッシングを利用することを重視するのであれば、サービス面で充実している消費者金融のカードローンを選ぶことをおすすめします。