住宅ローンの借り換えは新規申込みと変わらない?
住宅ローンの審査項目は新規とほぼ同じです。
借入時の年齢および完済時の年齢、年齢や勤続年数、そして団体信用生命保険に加入するために健康状態も重要です。
さらに年収に占める借入金返済額の割合である返済負担率が金融機関で設定されていますので、それをクリアしてはじめて借り入れできる金額が決まります。
この返済負担率は、借り換えの際はそれまで支払ってきた住宅ローンの返済状況などが重要視されます。
借り換えを申し込む際には、住宅ローン以外のローンやキャッシング、分割払いやリボ払いについては早めに返済を終えておきましょう。
さらに住宅ローンの借り換えの際には、物件の担保価値も重要なポイントです。
ただし住宅ローンの返済時は高金利の場合、最初のうちは返済するのは利子がほとんどであるため、ローン残高が物件の担保価値より上回るケースが多くなり、最近では低金利の影響もあり、物件評価以上の借入も可能です。
しかし金融機関の求める返済負担率が条件にあったとしても、実際に借り換えしたあとその金額を払えるかどうかよく考えておかなければなりません。
特に金融機関によっては年齢制限を設けていますので、今支払っているローンが規定内に返済可能かどうか、支払ったあとの生活費も計算しておかないと、今後の生活にも影響をおよぼしかねません。
特に年齢制限ぎりぎりの借り入れの場合は、支払いの負担も大きくなってしまいますのでローンの支払いで生活が破綻することのないよう返済計画をたて、確実に返済できるようにしたいものです。
住宅ローンの借り換えをするなら何歳までがおすすめ?
住宅ローンの申込時、年収や勤続年数以上に借入時の年齢や完済時の年齢が重要視されるということをご存じでしょうか。
年齢が上がるほど返済期間が短くなるため、返済する金額が大きくなり、借り換え希望の金額によっては、審査が通らないことがあるのです。
これは年収の高い低いにかかわらず、一般の会社員であれば40代までが借り入れしやすい年齢となります。
これを越え、50代を過ぎると条件が厳しくなっていくため、新規、借り換え共に難しいと言えるでしょう。
借り入れの申込み時の審査では、借入時の年齢もですが、完済時の年齢も重要となります。
住宅ローンを申し込む際には、団体信用生命保険の加入が必要になります。
これは借り換えの際にも加入することになりますが、この団体信用生命保険に加入できるのは80歳までです。
住宅ローンはたいていの金融機関では20歳以上から申込みが可能ですが、加えて保険に入ることができる80歳までに住宅ローンの完済を終えるように年齢制限が設定されているのです。
年金がもらえるのが65歳からとなっていますので、ローンの申込時に返済期間が65歳を越える場合には、年金で住宅ローンの返済をしなければなりません。
それより前にローンを完済したいと考えるなら35年ローンの場合は30歳がリミットとなります。
借り換えの場合は返済期間と支払う金額に変更が生じますので、シミュレーションで確認しておきましょう。
このように住宅ローンで借り換えをする場合は、新規の申込みと同じように、完済したときの年齢がいくつになるのか、金融機関の設けている年齢制限をよく確認して申込みを考えることが大切です。
年齢制限は銀行によって違いがあるの?
借り換えの場合はそれまでに利用していた金融機関とは別に借り換えることになるわけですが、申込みの年齢以上に完済時の年齢制限について気をつけなくてはなりません。
金融機関によっても違いがありますが、借り入れを行う場合は申込時の年齢が20歳以上から66歳未満であること、完済時の年齢が満80歳以下であることが条件となっているところがほとんどです。
これに加え、現在支払っている住宅ローンを3年以上正常に支払いを行っていることなどが条件になります。
住宅ローンではネット銀行などで金利が安いところが増えていますが、それぞれ借り換えの際の年齢制限や借り換え時に融資可能な金額の条件などには違いがあります。
銀行によっては借り換え時の契約に伴う諸費用も合わせて借り入れ金に含めてくれる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
また返済方法を変動金利にするか、固定金利にするかによっても返済に関わる金利に違いがあります。
借り換えは何度も可能ですが、事務手数料や保証料などさまざまな諸経費がその都度かかります。
金利に合わせて借り換えをするのも方法の一つですが、このような諸経費も含め、支払った上で借り換えのメリットがあるかどうかをトータルで判断するようにしたいものです。
住宅ローンは若いうちには審査に通りやすい傾向にありますので、借り換えを検討するなら最初のローンの支払いが10年になる前後に申し込むのが最適といえます。
年齢が上がるにつれ、借り換えは難しくなっていくということを念頭に置いておくことが大切です。