まずは住宅ローンのセミナーの目的をしっかりと覚えておこう!
まず住宅ローンの相談会やセミナーが開催される目的をを考えて、自分にとってプラスになるセミナーにだけ参加すべきでしょう。
当たり前の話ですが、金融機関がセミナーを開催するのは自分の銀行の商品を契約してもらいたいからです。
ローンの不安、乗り換え悩みなどを気軽に相談できる利点はありますが、注意していないと本来は不要だった商品を契約してしまうことになりかねません。
もともと相談会を開催している銀行の住宅ローンを組むことを検討しているならよいです。
しかし、比較検討段階であったりしっかりとした人生設計ができていない場合では、話をしているうちに情が移ってしまい正常な判断を下せなくなることや、少々強引に話をまとめられる危険性もあります。
そもそもセミナーを主催している銀行は、他の銀行の住宅ローンプランの利点は説明しませんし、自分たちの住宅ローンプランでもよい点しか強調しないでしょう。
たとえセミナーに特別講師やファイナンシャルプランナーが招かれているとしても、主催側の意向に沿った説明になってしまうことは容易に想像できます。
それでどの銀行が主催しているにせよ、住宅ローンの相談会では公正な情報は限られていると考えておく方がよいです。
自分でローンについて書籍やウェブサイトで調べて勉強し、ある程度の基礎知識や他の銀行の商品メリットなどを把握してから相談会に出席するようにします。
事前に下調べをしておくことで、より具体的な相談もすることができますし自分のペースで必要な情報だけを相談員に聞くこともできるでしょう。
セミナーではどんなことを聞けるの?準備しておくとよいものとは?
では銀行が主催している住宅ローンのセミナーに出席する場合に、どんな点に注意を払う必要があるでしょうか。
基本的には銀行という安心感もあり、気軽に何でも聞くことができます。
例えば、「住宅ローンはいくらまで借りることができるか」、「返済期間が可能なのは何年までか」、「どんな種類の住宅ローンがあるか」などローンに関する全般的な質問ができるでしょう。
とはいえ銀行が主催しているセミナーでは、相談員の話題は扱っている住宅ローンの商品説明や、今いくら借りれるのかという方向になりがちです。
あくまでも銀行の住宅ローンを契約してもらうことを目標にしている訳ですから、当然ではありますがデメリットやリスクについての話はあまり積極的にはされません。
それでも失業したり、病気になったりと万が一、家計収入が減って返済が難しくなった時のことについてはしっかりと聞いておく必要があるでしょう。
同じ金利でも他の銀行では、引き下げ期間や金利の引き下げ幅が異なることもありますので、いずれにしても複数のセミナーに出席して比較することが望ましいです。
またどのセミナーでも相談する前に、用意しておきたいものがあります。
購入物件が決まっていないなら年収を証明できるものや、勤務年数を確認できる健康保険証、他のローンがあればその明細書などです。
物件が決まっていれば、物件の価格や規模など詳細が分かる書類を用意しておくとよいでしょう。
相談員も相談する側の真剣さを見て、さらに具体的なアドバイスや提案をしてくれるはずです。
ファイナンシャルプランナーによるセミナーの利点と注意点とは?
住宅ローンのセミナーでは、ファイナンシャルプランナーが開催しているものもあります。
ローンやお金のプロフェッショナルに相談できるので、住宅購入を検討している人にはよい機会と言えるでしょう。
ではファイナンシャルプランナー主催のセミナーではどんな点に注意を払う必要があるでしょうか。
各金融機関にも資格を持ったファイナンシャルプランナーが在籍しています。
しかし、より中立的なアドバイスを求めるならどの銀行にも属していない独立したファイナンシャルプランナーに相談するのがよいでしょう。
相談前には銀行主催の際に準備する書類に加え、できる限り家計情況が分かる家計簿やクレジットカードの明細書、年金定期便、生命保険など各種保険の加入状況、貯蓄情況など詳細な情報を提供することでより具体的なアドバイスを受けることができます。
ファイナンシャルプランナーは住宅ローンを組んだ場合に、家計にどのような長期的なリスクがあるか、また解決方法やお金に関わるあらゆる優良なアドバイスをしてくれます。
ただ注意が必要なのは、あくまでも金融知識を有した他人ですので自分の人生には責任を持って自ら選択、決定するように心がけましょう。
住宅ローンについて初めはよく分からずにセミナーに出席するかもしれません。
それでも早急な判断を下すことは避け、十分な知識を蓄えてから比較検討する方が賢明です。
自分でも調査できますし、親族や同僚、友人など身近なところに相談できる人もいるかもしれません。
それで自分にとってベストな住宅ローンを組むため、複数のセミナーへの出席や複数の相談相手を持つことを大切にしましょう。