人の一生で最大の買い物と言われる住宅の購入。金額が大きいだけに、ローンを組んだときの少しの金利差でも、大きな違いが出てくることは珍しくありません。
そんな時に役立つのが、新しく住宅ローンを組むことのできる「借り換え」です。しかし、タイミングとしてはいつから借り換えできるのでしょうか?
「借り換えてからあまり時間が経っていないけど、借り換えしたい! 今すぐできるかな?」
「借り換えって何回もできるの?」
今回はそんな疑問が解決できるよう、借り換え厨歓喜(?)な内容をまとめてみました!
住宅ローンの借り換えはいつから可能?
借り換えの最短のタイミングについては、借り換え先のプランの条件によります。
より正確に言うと、借り換えで新たに組むローンの審査が通るかどうかにかかってきます。
逆に、次の借り換え先さえ審査が通る条件であれば、「借り換えが早すぎてダメっ!」と禁止されることもないということです。
審査項目と言えば、過去のローン滞納有無や、年収に対する一年の返済額の合計割合なども挙げられます。ですが、「借り換えが最短でいつから可能か?」という点について言うと、借り換え元の住宅ローンを一回でも支払っているかは、必ず確認されると考えていいでしょう。
審査項目としての過去のローン滞納有無を判断するのに、最低限この点については確認されると思います。たとえ支払期限を超過していなくとも、支払回数ゼロ回では「問題なし!」とは簡単に判断できませんからね。最低でも一回、支払った事実が必要ということになります。
その上で、借り換え先のプランによっては支払い済みの期間が問われることもあります。ですが、上記の通り一回でも支払いをしていれば、ローン滞納なしと判断して審査が通るプランも少なくないようです。
1年未満など短い期間でもすぐにできる?
前述した通り、借り換え先の審査さえ通れば、借り換えまでの決まった間隔などはありません。
条件に「借り換え前のローンが1年間支払われていること!」といった条件がなければ、借り換え元ローンを一回支払った時点で、すぐに借り換えられる場合も十分あり得ます。
逆に、借り換えをする予定で、かつ目当てのプランの審査が通るのなら、早いタイミングで借り換えしてしまった方が良いかもしれません。住宅ローンの借り換えは早ければ早いほどメリットが生まれやすいからです!
もちろん諸費用などのデメリットや、今後のお財布事情・金利動向の見通しも踏まえて考えなければいけません。ですが一方で、早めの借り換えがおすすめな理由として以下が挙げられます。
- 時間が経って残金や残年数が減るとそれだけメリットも減る
- 狙っている商品が提供され続ける保証はない
- 時間経過により住宅ローンの担保となる住宅の価値が値下がりする
- 健康状態が良く年齢が若いうちに団信の審査を受けたほうが通りやすい
つまり、早ければ早いほど借り換えで得られる恩恵を受けることができ、審査も通りやすいということになります。
確かに、リフォームを考えている時など、「借り換えを検討すべきタイミング」というのも存在します。
一方で、借り換えした方が良い状況であれば「早い方がお得になりやすい」ということも言えるのです。
「じゃあ、借り換えたくなった端からさっさと借り換えまくる、借り換え厨になれば最高にお得では?」
と考えたくなりそうですが、ちょっと待ってください! 早く早くと急ぐあまり、あまり検討せずに借り換えるのは避けた方が良いです。
借り換えする回数に上限はある?
住宅ローンの借り換え回数自体には、特に制限はありません。借り換え先の審査が通れば、何度でも借り換えることができます。
ですが、実際にはそう何度も借り換えしないことがほとんどです。
先ほども言った通り、住宅ローンの借り換えではメリットだけでなく、諸費用などのデメリットや、今後のお財布事情や金利動向の見通しについても考えなければいけません。
返済額で考えるときは総額で計算し、全体でメリットからデメリットを差し引いたときにどのくらいのメリットが残るのか、きちんと理解しておくことが大切です。
中でも、「何度でも借り換えをしない理由」としては諸費用が一番の要因ではないでしょうか。
諸費用は、ローンを組む際に必要になる保証料・事務手数料・印紙代・登記費用といった費用の総称です。これらの費用は住宅ローンを組むたびに、新規に必要になります。
諸費用の総額については、それこそ銀行によって様々ですが、なかなか無視できない金額です。金利動向うんぬんよりもこの諸費用がある限り、実質的に借り換え回数は限られると言えるでしょう。
しかしそれらのデメリットなども考えた上でメリットがあると判断したなら、早めのタイミングに実行に移した方が良いのは確かです。
1年未満での借り換えでも、審査が通る可能性は十分あるので、まずは相談してみましょう!