「結婚式はおめでたいけど、ご祝儀の準備って意外に面倒…」
そこで注目されているのがキャッシュレスご祝儀です!
「えっ、ご祝儀をキャッシュレスで贈れるの?」と思いますよね。
実は、現金以外の方法でご祝儀を贈れる仕組みはいくつかあり、最近ではバーコード決済・スマホ決済を使ってご祝儀を贈る方法もあるのです。
結婚式に呼んでくれるのはとても嬉しいのですが、私の場合は、招待状の返信やご祝儀の渡し方といったマナーなどは失礼がないように毎回ネットで調べながら行なっていました。
もちろん、そのようなマナーを覚えていくことも大人になるということですし、キャッシュレスでご祝儀を贈るにしてもマナーはあるでしょう。
ただ、結婚式のたびにご祝儀袋や新札(ピン札)を用意する手間がなくなるのは、個人的には大歓迎!
結婚式に招待される側だけでなく、今後、自身が結婚式を行うときもキャッシュレスご祝儀はありかなと思っています。
一方、ネットだとキャッシュレスご祝儀の取り組みには賛否両論のようです。
そこで、今回はドコモの行なった「#キャッシュレスご祝儀」という取り組みとともに、キャッシュレスでご祝儀を贈れるようになればどのようなメリットがあるのかも紹介していきます。
目次
ドコモの提案する「#キャッシュレスご祝儀」がネットで話題に
まずは、以下の動画をご覧ください。
これは、ドコモの公式チャンネルがYouTubeで公開しているキャッシュレスご祝儀の動画です。
従来のように現金をご祝儀袋に包んで渡すのではなく、受け付けで「d払い」するのはどうですかというもの。
結婚式のおめでたい雰囲気と一緒に、ご祝儀を用意するこんな大変さも歌詞にされていましたね。
- ピン札の用意
- 「萬」の字が書けない
- 取ると戻せない水引
どれもあるあるですね。
私はフリーランスということもあり時間の自由がきくため、銀行でピン札と交換することは比較的簡単なのですが、平日に会社で働いている方はなかなか営業時間内に窓口へいけませんよね。
もちろん、「萬」は毎回ネットで調べます(笑)
冒頭でも少しお話ししましたが「このようなことをサラッとできると大人でカッコ良い!」とも思うのですが、できるだけわずらわしいことは避けたいというのが本音です。
もしご祝儀をキャッシュレスで贈れるようになったなら、これらの問題は解決します。
動画でもありましたが、「♪キャッシュレスでも想いは同じだよ」というわけですね。
ご祝儀がキャッシュレスになればこんなに便利!
ここからはご祝儀をキャッシュレスで贈れるとどのようなメリットがあるのかを考えていきましょう。
- ご祝儀袋や新札を用意しなくて良い
- 決済方法によっては請求を後回しにできる
- 決済の履歴を残すことができる
これらのメリットについて、以下で詳しく見ていきます。
ご祝儀袋や新札を用意しなくて良い
お祝いの気持ちはもちろんあるのですが、ちょっとわずらわしいと思ってしまうのが、ご祝儀袋や新札の準備。
袱紗(ふくさ)は慶事・弔事用がそれぞれ1枚あれば良いですが、ご祝儀袋や新札は毎回用意しないといけません。
これまで何度か結婚式に参加させてもらっているのですが、そこまで頻繁にあるものではないのでその度に色々と調べながら準備をしています。
これがキャッシュレスでご祝儀を贈れるのであれば、事前の準備は本当に楽になりますよね。
マナーを覚えることも大事とは分かっているのですが、あまり細かいことは気にせずに友人や同僚の結婚をお祝いすることに専念できた方が良いんじゃないかなと思います。
決済方法によっては請求を後回しにできる
結婚式に招待される場合、式の数ヶ月前には案内が届くと思いますが、色々な出費で現金を用意するのが難しいというケースもあるでしょう。
実際、日本貸金業協会の「資金需要者等の借入れに対する意識や行動に関する調査結果報告」によれば、直近1年以内に消費者金融やクレジットカード会社などへ借り入れの申し込みをした人の3.4%は「冠婚葬祭費用」が資金使途だそうです。
あくまで「冠婚葬祭」という大きなくくりですが、冠婚葬祭費用を借りる人も0ではありません。
ただ、「借りたお金でご祝儀を準備するのはちょっと…」と思う方もいるのではないでしょうか?
しかし、キャッシュレスでご祝儀を贈れるようになれば、決済方法によっては請求を1ヶ月〜2ヶ月くらい遅らせることもできます。
例えば、d払いだとアプリに登録してあるクレジットカードや、月々のスマホ料金と合算しての支払い(ドコモユーザーのみ)になるため、ご祝儀を贈ったタイミングと実際に口座から引き落とされるタイミングをずらすことができるのです。
結婚式に参加するためにドレスを新しく購入したり、ヘアセットのために美容院に行ったりするのにもけっこうなお金がかかりますよね。できるだけ支払いを遅らせたいというときもキャッシュレスは有効です。
決済の履歴を残すことができる
「決済」というと味気ないですが、ご祝儀はいくら払ったのか、誰に払ったのかを客観的に証明するのは難しいです。
コンビニやスーパーであれば現金での支払いでもレシートを貰えますが、ご祝儀の場合には領収書を貰うことはできません。
もちろん、個人で家計簿をつけているという話であれば問題はないでしょう。
しかし、仕事の関係で出席する結婚式などはしっかりと申請すれば経費にすることも可能です。
そのときに、いつ、いくら、誰に払ったのかが分からないと困ります。
一方、キャッシュレスでご祝儀を贈ることができれば、その履歴をスマホなどで確認することができるのです。
キャッシュレスご祝儀は経費計上を透明化するのにもひと役買うかもしれませんね。
領収書がないような支出には「出金伝票」が便利です。
出金伝票は文房具店などで購入することができ、日付、支払先、摘要、金額などを記入します。
出金伝票を書けば何でも経費になるわけではありませんが、ご祝儀のような履歴が残らない支出は出金伝票を使って記録を残しても良いでしょう。
キャッシュレスご祝儀は新郎新婦にもメリットが!
キャッシュレスでご祝儀を渡すことができると、新郎新婦側にもこんなメリットがあります。
- ご祝儀の金額を管理しやすい
- 受付担当者の負担を軽減できる
ご祝儀の金額を管理しやすい
結婚式に出席してくれたゲストのご祝儀はノートやパソコンなどで管理しておくと後々役立ちます。
例えば、今後、出席してくれた友人の結婚式に呼ばれるということがあれば、そのときにご祝儀をいくら包むのかの参考になるのです。
もちろん、同僚・友人、上司、親戚などといった関係によって相場というものはありますが、相手が相場以上のご祝儀を包んでくれたというケースもあるでしょう。
見返りを期待してご祝儀を渡したわけではありませんが、相手との金額差が大きすぎるのは避けたいところですね。
これがキャッシュレスご祝儀であれば、面倒な入力なしで金額などを管理できます。
また、ご祝儀の記録と実際の金額が合わないというトラブルも回避できて便利だと思います。
受付担当者の負担を軽減できる
ドコモの動画で紹介されていた結婚式では、従来通りの方法でご祝儀を渡す人、d払いを選択する人が混ざっていましたが、キャッシュレス化が進めば受付担当者の負担ももっと軽減できるでしょう。
例えば、受付時ではなく、バーコード決済・スマホ決済の個人間送金機能を利用して事前にご祝儀を贈れると当日のやることを減らせます。
また、キャッシュレスご祝儀と直接関係するわけではありませんが、結婚式の招待状をメールやSNS経由で送ることで郵送にかかる費用もカット可能です。
ご祝儀のキャッシュレス化を進めることで、結果的に、結婚式にかかる費用を抑えることもできるかもしれませんね。
今後、キャッシュレスご祝儀は浸透しそう?
ご祝儀だけでなく、現金を用意するのが当たり前というシチュエーションはまだまだ多いですよね。
今後、キャッシュレスご祝儀は浸透していくのでしょうか?
個人的には、キャッシュレスご祝儀に賛成なのでもっと浸透してほしいのですが、キャッシュレスご祝儀が浸透するには社会全体が今よりもキャッシュレス化する必要があるでしょう。
結婚式のような老若男女が参加するシチェーションだと完全にキャッシュレス化するハードルは高いです。
ただ、完全にキャッシュレス化することはできなくても、「キャッシュレスでもご祝儀を贈れる」という環境は比較的早く整うと思います。
もちろん、「ご祝儀をキャッシュレスで贈るのってどうなの?」という感情的な面での問題で浸透しない可能性もありますが、若い世代ではクレジットカードやスマホ決済の個人間送金で事前に決済できるとなれば積極的にそれらを利用する人も多いと思います。
まだまだキャッシュレスでご祝儀を贈れるのはレアケースですが、徐々に選択肢の1つになっていくでしょう。
はじめのうちはキャッシュレスご祝儀には課題も
どのようにご祝儀をキャッシュレス化するかにもよりますが、はじめのうちは様々な課題が出てくると考えられます。
例えば、事前にキャッシュレスでご祝儀を贈れるということをしっかりと周知しておかないと「会場に着いてから知った!」という人も出てくるでしょう。
また、受け付け時にスマホ決済などを利用してご祝儀を贈る場合、想像よりも手間取るかもしれません。
はじめて利用するスマホ決済でスムーズに操作できない、システムエラーで決済が完了しないなどなど。
最初のうちは、現金でご祝儀を用意する従来の形の方が早いというケースも出てくると思います。
社会全体のキャッシュレス化がもっと進まないことには、このようなトラブルは避けられないでしょう。
2019年はこんなところもキャッシュレスに
社会全体のキャッシュレス化に関連して、いくつか完全キャッシュレス化の事例を紹介します。
1つ目は、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地スタジアムである楽天生命パーク宮城が2019シーズンよりスタジアムの全店舗を完全キャッシュレス化しています。
スマホ決済の1つである「楽天ペイ」に加え、楽天Edy、各種クレジットカード、楽天ポイント、Suicaをはじめとする交通系電子マネーなどは利用可能ですが、現金は利用できません。
また、楽天が2019年の夏に開催した自社のサービスを紹介するイベント「Rakuten Optimism」の会場内(パシフィコ横浜)でも完全キャッシュレスとなっていました。
野球場はかなり思いきった感じがしますが、イベント会場内の完全キャッシュレス化は比較的やりやすいでしょう。
5Gなどの新サービスを紹介するイベントということもあり、来場者のほとんどがキャッシュレス決済に前向きなユーザーである可能性が高いです。
このようにキャッシュレス化しやすい場所、しにくい場所というのはどうしても出てきます。
そういう意味では、冠婚葬祭の場は、どちらかといえばキャッシュレス化しにくい場所になるでしょう。
ただ、完全にキャッシュレス化できなくても、選択肢の1つとしてキャッシュレス決済ができると招待する側も、招待される側も便利になると思います。
【まとめ】ご祝儀もキャッシュレスで便利に!浸透するにはまだまだ時間がかかりそう…
キャッシュレスご祝儀には賛否両論あると思いますが、個人的には賛成です!
ご祝儀袋や新札を準備する手間もなくなりますし、式の当日に大金を持ち歩くのも意外と負担になりますよね。
キャッシュレスでご祝儀が贈れるようになれば、それらの手間・負担はなくなります。
浸透するにはまだまだ時間がかかりそうではあるものの、徐々にキャッシュレスご祝儀に対応した結婚式も増えていくのではないでしょうか?
また、新郎新婦側にとってもキャッシュレスご祝儀は金額を管理しやすいなどメリットは多いです。
「キャッシュレスでしかご祝儀を贈れない」のは不便ですが、「キャッシュレスでもご祝儀を贈れる」ようになると嬉しいですね。
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