住宅ローンが残っている状態で建て替えを考える理由とは?
物件を購入して、住宅ローンが残っている状態で建て替えを検討する人は多くないと思っている方もいるかもしれません。
実際は、住宅ローンが残っていても、建て替えが必要になるケースも多く見られます。
建て替えが必要になるケースの1つとして、災害が挙げられます。
地震や豪雨などの影響で住宅が被害を受けたら、ローンが残っていたとしても、リフォームではなく1から物件を作り直す必要が生まれることもあるのです。
また自然災害に備えて、より頑丈な住宅とするために、このような選択肢をとる方もいます。
そして建て替えの理由として一番多いのが、家族構成の変化によるものです。例えば4人家族で暮らそうと思って購入した家でも、子供の数が増えたり、もしくは子供の成長に伴って住宅にも変化が必要なこともあります。
また二世帯住宅にしたい、親の介護のためにバリアフリーの住宅にする必要があるなど、家族の状況に合わせて、家も住みやすい家にしなければなりません。
さまざまな環境で建て替えたいと思ったときに無視できないのが、費用の問題です。
家を建て直すだけの費用が必要となるので、宝くじでも当たらない限り、一般家庭が一括で費用を払うのは難しくなります。
そこで人々は、新たなにローンを組めないか検討します。
ローンの検討をするときに必要となってくるのが、家を建て直す目的なのです。
目的もなく建てなおすなら、ローンを組もうと思っても、お金を貸してもらえないこともあります。
お金を貸す側も、目的がある方をサポートするために貸している部分もあるので、なぜローンを組みたいのか理由をはっきりさせておくことも大切です。
利用できるローンを知ろう!
住宅の建て替えで新たにローンの利用を検討する場合、利用するローンの例として建て替えローンもしくは、親子リレー返済を利用する手があります。
ローンの利用を検討するときは、ローンの特徴を調べたうえで、自分たちの状況に適したローンを選びましょう。
建て替えローンとは、住宅ローンの返済が残っている状況で、建て替えが必要になった方をサポートするために作られたローンです。
住宅ローンが残っていることを視野に入れて作られたローンだからこそ、実際にローンが残っている方でも相談しやすいのが特徴です。
一方、建て替えを検討しているものの、ローン申込者が高齢で返済ができる保証がないという方もいるのではないでしょうか。
そのような方は、親子リレー返済を利用するのも1つの手です。
この親子リレー返済では、親が申込者となってローンを組み、定年退職などの理由でローンが支払えなくなった場合、子供がそのローンを引き継ぐ仕組みです。
例えば親世帯と子世帯で住む二世帯住宅に建て替えたい場合、子供の仕事が安定するまでの間は、親が返済していき、定年を迎えた頃、子供の収入も安定してくることによって、ローンの完済を目指せます。
どのようなローンの組み方がいいかは、それぞれの家庭環境によっても異なりますし、ローンの仕組みについては、自分たちで考えるよりも金融機関に相談に行くことで、よいプランを紹介してもらえることもあります。
建て替えを迷っている場合でも、金融機関でまずはローンの相談だけ乗ってもらうのも1つの手です。
時期を見極めて資金計画を立てよう!
住宅の建て替えを検討したとき、すぐに建て替えをするのではなく、一歩引いて今の状況を冷静に見極めることも忘れてはいけません。
特に住宅ローンが残っている段階で、建て替えのためのローンを検討するとき、住宅ローンが残っていない場合と比較して金融機関の審査に通りにくくなります。
そのため建て替えを検討し始めた段階から、自分たちがローンに通りやすい状況かどうか、考えていくことも忘れてはいけません。
建て替えのローンについて考えていくときに大切なのが、他のローンの返済を終えておくことです。
住宅ローンが残っているとしても、自動車ローンや教育ローン、さらにはカードローンなどその他のローンの支払いを終えておきましょう。
支払いが残っているローンを住宅ローンだけの状況にすることで、建て替えのローンの審査に通りやすくなります。
教育ローンなどの完済まであと1年かかるケースであれば、今すぐ建て替えをするのではなく、教育ローンの返済が終わってから建て替えを行うのも1つの手です。
リフォームするよりも建て替えたいなど、今すぐ建て替えをしたいと考える方も多くいます。
しかし、現在のローン返済の状況を考えると、1~2年待った方が、よい状況で建て替えができることもあります。
どうしても今すぐ建て替えが必要という状況ではないならば、時間をかけて資金計画について考えてから、建て替えを行うことも大切です。
ローンについて考えていく場合には、返済のシミュレーションを行い、負担なく生活できるか考えていくことも忘れてはいけません。